
遅まきながらの本デビューだ。127期の杉浦颯太(20=北海道)=写真=が、9~11日まで開催された岸和田FⅡ戦で本格的なスタートを切った。昨年5月の熊本ルーキーシリーズ初戦で11❷着の成績を挙げたが、その後は長期欠場。長い自粛期間を経ての戦いが始まった。「養成所卒業後の新人研修中に規則違反をしてしまいました。ご迷惑をかけて申し訳ありません」。神妙な面持ちで話してくれた。
父は60歳でも現役で頑張っている康一(58期)。その父の影響でプロの道を目指した。高校時代はインターハイのスプリント1位、全日本ジュニアでは1㌔タイムトライアル、スプリントでも優勝したエリートだ。在所順位こそ15位に終わったが、ゴールデンキャップを2度獲得するなど、高い潜在能力を持つ。自粛期間中はひたすら練習に明け暮れたそうだ。
「雪が降るまで地元でやっていましたが、12月から冬季移動先の宇都宮で練習。バンクでは長島大介さん、橋本瑠偉さんらと、街道では真杉匠さんとやる機会が多いです」
その真杉には「しっかり自分でレースをつくって、その上で着を残せればいいんじゃないかな」とのアドバイスをもらった。金言を胸に岸和田では予選を突っ張り先行で逃げ切り勝ち。準決は同期の真木寛斗を力でねじ伏せて連勝を決めた。
決勝は鐘前で強引に叩いて主導権を握る。快調に飛ばしたが、同期である吉岡優太の捲り追い込みの強襲を浴び2着。3連勝は逃したが、素質の片りんは示した。
「ダッシュタイプ。今は新人らしく出し切る競走をしたい。将来はトップクラスで自力で活躍できるようになりたいです」
将来性豊かな新鋭から目が離せない。(下野 章雄)


